Three boats

 
最近、自分の写真が変わってきているかもしれない、と思います。
ついてしまった撮り癖のようなものはなかなか抜けないけれど、デジタルだから出来てしまう加工ということも含めて写真と呼ぶならば、その部分。
この写真は、昨年地域の秋祭りで撮影した「御船(おふね)」の一部です。船のかたちをした太鼓台、と言ったらいいのでしょうか。神社の境内で、三艘の船とその担ぎ手が入り乱れるお練りの最中、夜明け間近の白みかけた空に向かって、御船は何度も差し上げられます。
1年経って写真を見直したとき、規則正しく並んだ赤く丸いポンポンと、カラフルな旗に目が留まりました。祭りの喧騒のなかで、朝の訪れとともに確かにかんじた静寂が、ここにうつっているような気がします。